インド株と中国株のちがい
高い経済成長を続けている中国ですが、株式市場においては、金融引き締め政策などで、景気の先行きに不透明感が高まっていることを背景に、投資人気がやや一服している感があります。中国の高成長がバブルだという見方も根強いようです。
一方、インド株は、2002年後半に印パ関係が緊迫化したことや、2004年5月に政権が交代して不透明感が広がったことなどの影響を受けて、やや調整局面に入っていましたが、2004年後半から、再び人気が沸騰してきています。
代表的な株価指数であるSENSEX株価指数は、2005年9月には初めて8000ポイントの大台に乗せました。NIFTY株価指数も、2005年8月には、2300ポイント台へと急上昇しました。印パ問題の改善に加えて、規制緩和が進んだことから欧米の機関投資家が注目し、巨額の資金が株式市場に流入しているからです。
中国は、2005年現在で約13億人という世界第1位の人口を誇りますが、一人っ子政策の影響で、2010年をピークに生産年齢人口の比率は低下していく見通しです。人口そのものも2020年をピークに減少するという予測もあります。
これに対してインドは、高い出生率を維持しているため、2035年には中国の人口を追い抜いて世界第1位になると予測されています。生産年齢人口比率も、2005年の62.7%から2010年には64.4%、2020年には67%程度まで上昇すると予測されています。
現時点の人口は中国が上回っていますが、インドの高額消費人口には厚みがあるといわれています。といのは、中国は製造業を中心に成長してきたけれども、インドはITソフトウエア関連産業で急速に成長してきた国だからです。
ITソフトウエア関連産業に従事するエンジニアの給料は、当然のことながら、工場のブルーワーカーより断然高い。とりわけ、バンガロールで顕著であり、インドの新中産階級の消費力は、いまや日本とほとんど変わらない水準に達しているとみられているのです。
ただし、現状では、GDPに占める農業の比率は、中国の14.6%に対して、工業化の遅れている遅れているインドは22.4%と高くなっています。米、紅茶、スパイスなど農業分野の作物の生産高は降雨量に大きく依存するため、天候不順で降雨量が不足すると、経済成長率低下につながるため、天候リスクに注意が必要となります。
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